Sun よ、おまえもか

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0904/21/news014.html

私が大学時代に始めて出会って触った SunOS 4.2.3。あれから早20年。

Sunもついに買収の憂き目にあってしまった。いや、Sunは不幸とは思っていないかもしれないが、私から見たら、非常に不幸である。

折角別々だったOSとDB。一緒になる事の不安の方が大きい。

いつか、OSはDBに包含される時代が来るとは思っていた。思ってはいたが、まさかのOracle+Sun。

これを時代の流れの良い面と捉えるか、悪い面と捉えるか、人それぞれではあると思うが、今回の件は間違いなく財政面の苦渋の決断ではないかと深読みしてしまうのである。

再編が良い事もある。ただ、今回の件は、また、MicroSoftの様な会社が一つ増えてしまった、という印象を拭えない。

会社としては良いだろう。とても理にかなった統合だろう。記事の中でもラリー・エリソン会長は「Oracleはアプリケーションとハードウェアのシステム全体を設計・統合できる唯一の企業となった。われわれの顧客はこの買収により、システム統合コストの削減と性能・信頼性・セキュリティの向上という利益を得る」と語っている。

ただ、ユーザとしてはどうだろう?OracleはSun向けDBを強化するだろう。LinuxやFreeBSD等のOSに対しては、需要こそあれ、手を抜くかもしれない。企業として考えれば当然の事だろう。

Sunも他のDBの流入を阻止するかもしれない。例えば、OracleがOSのデータを全て管理してる等。これで値段が上がらないのなら良いのだが、現実的にはそうもゆかないだろう。

本当の意味でユーザが、エリソン会長の言う「利益」という恩恵を受ける事が出来るのだろうか?

企業が統合する事による市場の独占。これが値段の低下とユーザビリティの向上にのみ働けば、とても良い結果だったと言えるだろう。

こればかりは、これから先10年を見てみないと分からない。
良い未来である事を切に願うばかりである。

少なくとも、私がUnixに驚きと感動を覚えた、一つの時代は終わりを告げた。

追記:以前ブログに「Oracleで無くて良かった」と書きました。残念でなりません。。。Orz


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