闘病日記Vol35(2000/2/21)

今日は全加重に挑戦しました。
そうです。松葉が取れたのです。
昨日までは2/3加重でした。 全加重をしたくてもなかなか体が言うことをきかず、歩くことが出来ませんでした。
しかし先生に「全加重OKです」と言われた瞬間歩くことが出来ました。
精神的な部分が大きいのですね。こういうのって。

さて、今日は16歳の男の子の話をしよう。
その子は今月の半ば頃突然入院してきました。緊急入院と言うやつです。この子も現場の子。 足場から落ちたそうです。それも4mほどの高さから。
そのまま救急車で運ばれてきたようです。
事故現場はなんと、病院の窓から見える体育館の解体場所。
皆で、「あ〜、あそこから落ちたのか」。
目と鼻の先での事故だけに現実味がありました。
で、この落下青年、落ちるとき既に意識がなかったとか。 足場で「ふっ」っとなって気が付いたら病院にいたそうです。
原因はたぶん、貧血、かな?前日夜遅くまで起きていたそうな。それが直接の原因かな?
しかし、落ちるところを誰も見てなかったそうな。 「どすん」という音に気が付いてみんなが駆け寄って来たらしい。
左手首の複雑骨折と目の上の骨折。複雑骨折は3ヶ月コースです。でも、かなり元気。
「ゲームするにも左手使えないし、本を読むにもページをめくるとそっち側も付いてくる」
ってなかなか不便そうです。足が駄目でも不便だけど、手が駄目でも不便ですね。
それにしても落ちるって感覚はどんなもんなんでしょ?

今日もさわやかにぃちゃんとびびんたと献身ねぇちゃんとお話ししてました。
結局献身ねぇちゃんは餃子の作成に失敗した模様。いただけませんでした。 いいもんね。今度ラーメン餃子を食べるぞ。
それにしてもびびんたは私の煮干しをよく食べた。
持ってきたタッパの半分以上はびびんたが食べたでしょう。
「うまいうまい」
と言いながら食べ続けました。結局のどが渇いて退散。 その時タッパには煮干しが3本しか残ってませんでした。なんだかなぁ。
でも、びびんたのお見舞いは煮干し+お〜いお茶+ドンタコスと決まってしまいました。 ドンタコス、これは、まぁ、いいでしょう(笑)。

今日は125度曲がりました。
はっはっは!ついに自転車をぎりぎりこげる領域まで来ました。まだこがない方がいいみたいだけど。
それにしても成長しました。毎日頑張って曲げている成果でしょう。
明日は130度に挑戦ですが、たぶん、曲がらないでしょう。はい。だって、水が溜まってるんです。
やっぱり溜まってるんです。全加重ともなるとやっぱり水が溜まるみたいです。
でも、違いは明白。夜、湿布を貼って寝るとある程度引くのです。 やっぱり徐々に良くはなっているのですね。
水があると水の入った風船を板で挟んだときのような重苦しい窮屈さがあります。 こればかりはどうしようもないのですが、なんとか前へは進んでいるようです。
あと一ヶ月半リハビリを頑張りましょう。

今後のリハビリの予定ですが、今月は毎日、来月は週3回程度になる予定です。
「今月は毎日」これがミソです。
入院していれば毎日は当然なのですが、この「毎日」は意味がちょっと違います。
そのせいで、今日の日記が闘病日記の最終回となるからです。
そうです。明日退院なのです。
なんとも急ですが、そういう事になったのだから仕方ない。
予定では29日だったのですが、経過がよいので今週末、土曜日にでも退院と先週までは言っていました。 しかし、今朝の回診の時先生が
「経過が順調なので水曜日くらいを目処にしましょう」
と言い出したのです。
ただ、水曜日の午後には入院患者が入るので午前中には出て欲しいとのこと。 しかしリハビリが午後にあるので結局午前中の退院は困難と判断。 結局火曜日の退院となったわけです。
しかし、それもレントゲンの結果次第なので朝の時点では確定的ではありませんでした。
「もう少し入院させてくれよ〜」
という願いもむなしくレントゲンの結果は「良好」。結局火曜日の退院となったのです。
しかし、その後の婦長の態度がむかついた
婦:「遠藤さん、さっそくで悪いんだけど、明日何時頃の退院になるかな?」
え:「え?何時頃が良いんですかね?」
婦:「午前中がうれしいんだけど」
え:「それは困りますね」
婦:「入院患者さんが入るので早めの方がいいんですよ」
え:「でも、リハビリもあるし先生とも話しましたよ」
婦:「で、何時頃になりますか?」
え:「早いほうが良いんですよね」
婦:「そうですね」
え:「んじゃ、1時か2時頃には出るようにします」
婦:「はい。よろしくおねがいしますね」
明日たまたまリハビリが午前中になっていたから良かったものの、 もし午後のリハビリだったらどうするつもりだったんだろう? 先生と話はしてないのか?
前々から思ってたし、No1もよく言ってるけど、ここは横と縦のつながりがとっても悪い。 これと食事が良ければ全然申し分のない病院なんだけどなぁ。とても残念。

さて、というわけで、ついに闘病日記も最終回を迎えてしまいました。
No1、No2、90、No3、おとなしおじさん、フォークリフト、 さわやかにぃちゃん、献身ねぇちゃん、びびんた、落下青年、田中麗奈似、 看護婦A、看護婦B、その他いろいろなおじさん、おばさん、話題提供ありがとう。
お見舞いに来てくれた方、お見舞いのメールを下さった方、 励ましのメールを下さった方、その他応援してくださった方々本当にありがとう。
看護婦の方々、いろいろ我が儘も言いましたが、笑って付き合ってくれてありがとう。
そして最後に手術をしてくださった先生、ありがとう。
足が元の形に戻るまでまだまだかかりそうですが、 10年間共に生きてきた「不安」を解消してくれる術を施していただいたことに心より感謝いたします。

まだ、番外編を書くつもりではありますが、この日記でとりあえず幕を下ろしたいと思います。

皆様ご愛読ありがとうございました。

Fin

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