闘病日記Vol19(2000/2/5)

今日は土曜日です。土曜日というのはとってもひまひまです。
筋トレが出来ないからです。というか、無いのです、リハビリが。
それはそれは暇です。

暇だと皆うろうろし始めます。なぜかここの部屋は人が増えます。
集まり易いんでしょうか?とっても人が増えます。
No3によると「ここは明るい。うちの部屋は暗い」んだそうで。 ブラインドを上げていない所が多いのでしょうか? それとも明るいとは雰囲気のことなんでしょうか?
もし雰囲気だとすればきっと遠藤も一役買っています。馬鹿丸出しですからね。

今日はお見舞いが二組も来ました。
ありがたいです。みんな遠藤のことを忘れてないんですね。
一組目は果物を持ってきてくれました。うれしー。でも、詰め合わせなんです。 一杯入っているんです。つまり、ここでは食べきれないと言うことです。
さらにここでは暖かすぎて足が早くなります。つまり、ここには長い間置けないということです。 この果物の中には私の好きなイチゴとメロンが入っています。
まぁ、イチゴは何とかなるでしょう。でもメロンはナイフと皿が無いと食べられません。 ここでは食べられないのです。結局息子の胃の中に入っていくのかと思うと、ちょっと悔しいです。 お見舞いってもらってもなかなか食べられないんですね。痛感です。
二組目はお花を持って来てくれました。「近くに釣りに来たついでに来れる距離だから」と寄ってくれました。
その人も入院をしないといけないくらい体が悪いのに頑張ってます。 遠藤流ジョークで「今度入院したらお見舞いに行きますね」って言っておきました。 なかなか受けてました。
とにかくお見舞いに来てもらえると言うことはうれしいものですね。 忘れられていない、という存在感があります。友人知人は大切にしなきゃ。

でも、それにしても最近は日中に自分のしたいことが出来る時間が少なくなっています。
やっぱり、原因はおじさんたちにあります。 入れ替わり立ち替わりやってくるおじさんたちとおしゃべりをしているとあっという間に時間が過ぎていきます。 とっても楽しいのですが、自分のしたいことが出来ないというジレンマに陥っています。
さらにそこへフォークリフトの意表をついた攻撃があるので、もうたじたじです。

今日もやっぱりかましてくれました。
相変わらず言うことを聞きません。私は言うのをあきらめているので良いのですが、看護婦に言われてます。 とにかく言われ続けてます。でも、一向に反省の色が見えません。
「安静に、動くな」
と言われているのにどうなってるんでしょうね? このおじさんを動かないようにするにはどうすればいいのでしょうか?ご意見募集中です。
とにかくタバコが吸いたい。この一心なので、言われたことなんかどこ吹く風です。 No1曰く、「糠に釘だよ」。まさしくこの言葉はこのおじさんのためにあるのでしょう。
当然、吸ってるところも、移動しているところも発見されてます。
注意もされてます。なかなか根性座ってます。 この根性を直す方に向けてくれれば早く退院できるんですけどね。 3ヶ月の診断だそうですが、4ヶ月くらいかかりそうです。それも後遺症付きで。 わかってないのかなぁ?(笑)
看護婦に「なるべく足を上げるようにしないと駄目ですよ」 って言われれば車椅子に乗っているときに足を上げてるんです。 それって意味が違うよねぇ。
寝てて足を心臓より上に上げてることに意味があるんだけどなぁ。。。なんせ、ベッドに寝てる時間が少ない。 それじゃ腫れも引かないよ。

小便なんかも「小便は尿瓶に」と言われているのに小便をしに行きます。
私はいままで車椅子用のトイレでしているんだろうなと思っていたんです。
私はたとえ小便であろうと立てないうちはそっちに行ってましたからね。しかし、現場を見てしまいました。 フォークリフトは立ち小便用便器でしてるのです。
でも、当然立ってません。座ってます。
女性の方にはわかりにくいかと思いますが、座って用を足しているのです。
もちろん、座っているのは車椅子。
つまり、車椅子のまま便器の前に行っているのです。あんなの初めて見ました。 でも、あれって、車椅子が濡れそうなんですが、どうなんでしょうか。。。。

毎日毎日フォークリフトが来てから楽しくって仕方ありません。
もう、自分の思うようにしかしない人であることがはっきりわかりました。
世の中には自分の体をかえりみず、ただ闇雲に自分の欲求を追求し続ける人がいるんですね。 感服いたします。(笑)
それにしても、今日、初めて家族の方を見ました。
娘さんらしいのですが、あっちゅうまに帰られました。いいのか?あれで。(笑)

またまた遠藤の事がありませんね。
困りました。最近は自分の出来事が少なくなっています。だって、順調なんですもの。
そうそう、今日1/2加重くらいで立ってみました。立てました。って、当たり前なんですけど。 あ、これは看護婦さんには内緒です。
でも、立てても動くことは出来ません。それほど度胸はありませんから。 さっぱり痛くありません。違和感もありません。
とりあえずそのくらいの加重で「立つこと」自身は問題ありません。
要は立ったときに力の関係で骨がずれることによって靱帯が引っ張られのびたり、 ボルトがはずれたりするのが怖いのです。
遠藤も馬鹿じゃないですからね、そんな無茶はいたしません。

現在は90度まで曲げたところでドクターストップがかかっています。
これ以上曲げるのは術後3週間くらい経って、骨片が出来てきて骨がくっつき始めてからにするんだそうです。 だから、レントゲンをとって、状態を確認しながらのリハビリになるそうです。
あまりに順調で骨の方が追いついていないような状態になってます。
喜ばしいことなんですけどね。
でも、筋肉は全然落ちているので、これを復活させる努力をしないといけないんです。これからが大変です。痛そうです。

それにしても書くネタが少ない。
でも、これだけ書けてしまうと言うことは文才があるということか!?無いだろうなぁ。。やっぱり。

あ、フォークリフト寝屁をこいた!うわっ!くっさぁ〜。(T_T)


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