闘病日記Vol39(2001/2/7)

無事生還しました。
下半身麻酔は後遺症があるので、今まで休んでました。
もうそろそろ良さそうなので、早速闘病日記です。(笑)

昨日は大変でした。何が大変って、空腹。とにかくお腹が空いてたまらない。それも結局断食は丸一日を越しました。
手術終了時点でお腹はぐぅぐぅ。ぐぅぐぅ鳴ってるのに聴診器当てて、「お腹鳴るまで飲食禁止ね〜」なんていいやがる。
むっちゃ腹減ってるのに〜

では昨日の回想から。。。。

昨日は13:30より手術開始の予定だったのだが、実は遅れに遅れて結局始まったのは15:00頃。
なんでも前の手術が長引いたそうで。この時の不安は
「先生、腹減ってないやろか。腹減ってたらいらいらするし、いい加減な手術はしないだろうけど、ちょっと心配」
でした。しかし、心配無用。食事は取っていたそうだ。
でも。。。
手術の合間に食事を取れる精神的なタフさはびっくりです。だって、人間の血と肉を見た後、食事って、ねぇ。。。^^;

手術の経過というと、まず病室にて足の消毒。そしてベッドのまま手術室まで。ここまでは前回と同じ。今回違うのはここから。
前回は全身麻酔だったので、麻酔科の先生が「んじゃ、入れますよ〜」の後すぐ落ちた。今回は下半身麻酔(腰椎麻酔)。 これはちょっと勝手が違う。まず横になる。で、丸まる。ちょうどアルマジロやダンゴムシのように。
で、背中の腰より指3本ほど上の背骨の間に注射針を
「ぷちゅ〜☆」。
これが、案外痛い。刺すのも結構深いし、刺している時間も長い。
で、麻酔注入。じわじわと伝わる不快感。
「ん?あったかい。。。」
そう、足が徐々に暖かくなる。まだ丸まったまま。
先生が消毒液を付けた脱脂綿でお腹をさすさす。
先:「冷たいですか〜?」
え:「冷たいです〜」
次に太股の付け根をさすさす。
先:「ここはどうですか〜?」
え:「冷たくないです〜」
数十秒おきにこれを繰り返す。

10分ぐらい経ってから、
「んじゃ、始めようか」

体を上向きに。この時既に足はしびれて力が入らない。
でも根性で動かしてみる。「う、動く。。。。」

え:「触られてるのわかるんですけど、こんなもんですか?」
看:「まぁ、そんなもんです」
おぃおぃ、メス入れて痛かったらどうすんだよ。(笑)

足は暖かい。とっても暖かい。お風呂に入ってるみたい。

看:「えんどうさん、血圧が下がってるので筋肉注射打ちますね」
え:「あ、はい。」
う〜、血圧が下がってる?なんか嫌な予感。大抵手術中に血圧が下がるって良いこと無いんじゃないの?^^;
ま、気にしないようにしよう。

目隠し用のシートが目の前にかけられる。その上から青いシートがかけられる。

で、足をごきごき始める。このころ持参の MP3 プレイヤーで音楽を聴き始める。
足は自由利かないけど全然頭は起きている。音楽が鳴る。回りの音があんまり聞こえない。

たまに
「あっ」
って聞こえる。この声は助手の声。
この助手、まだ入り立てらしくオペも初めてっぽい。
おぃおぃ、大丈夫かぁ?
この「あっ」を聞いてから不安でたまらない。^^;
ヘッドフォンを外したくて外したくてたまらない。外そうと思って手を動かそうとすると。。。。
「ん?し、縛られてる。。。」
そう、手術台の横に手を出せるようになっている所に腕を置いて、そこで血圧計やら脈拍計やらが取り付けられている。 そのまま、その台に腕が固定されているのだ。こりゃぁまいった。
自分でヘッドフォンがはずせない。。。歯で外してみようとか色々試したが、駄目。「う〜」と思っていたら、先生の声。
先:「えんどうさん、見る?」
ありゃりゃぁ〜、もう切ってたのね。。。^^;

え:「あ、見ます見ます」
待ってましたとばかり発言。ヘッドフォンを外してもらう。
で、テレビに食い入る。

先:「これが膝の中だよ。結構綺麗だよ。まぁ心配していた様な問題もなさそうだし。」
え:「じゃ、骨のトリミングとかもしなくて良いんですかね。」
先:「そうだね。ほらこれがこの前手術してくっつけた靱帯だよ。しっかりくっついてるようだし。」
といって、靱帯を金具のような物で引っ張る。。。
え:「あ、はい。」
おぃおぃ、靱帯引っ張るなって。切れたらどうすんねん!^^;きっと、麻酔無かったら気絶してるよ。

そんなこんなで手術を初めて40分ほど経った。麻酔を入れてから1時間が経過している。突然、
「カンカンカンカン」
おぃおぃ、なにやってんだぁ?
テレビを見終わってからヘッドフォンは付けなかったから回りの音がよくわかる。
「カンカンカンカン」
足に衝撃が伝わる。。。なんか、大工業みたいな音。。。
そうこうしているうちに先生が
先:「縫合」
看護婦さんが
看:「そろそろ終わりですからねぇ」
縫い終わったらしい。

痛くなかった。確かに痛くなかった。麻酔はすごい。
途中ちょっと痛いような気がしたことがあったけど、まぁ、切ってるんだから当たり前か。

足を拭くとき青いシートを取り外した。その勢いで目隠し用のシートもはずれる。。。見えた。。。。^^;
消毒液で黄色くなった足が見える。もっと開けてるとき見たかった。
看:「あ」
目隠し様シートをかける。もう、いいじゃん。みえてんだから。^^;
え:「手術中も見たかったな」
看;「あらそうなの?」
え?言ったら見せてくれたのかなぁ。。。^^;

終わって足にいろいろ巻かれた後、手術室を出る段になって聞いた。
え:「あのぉ、あの『カンカンカンカン』っていう音、何ですか?」
助:「あ、釘が骨に埋まってたから骨を削ったんだよ」
え:「あ、なるほど」
う〜ん、あれは削ったって音か?砕いたって言う方が的確だぞ。^^;

手術は無事終わった(?)らしい。そのまま運ばれる。
今回は痛くない。前回のむっちゃいたかった状態に比べたら天国と地獄ほどの差。らくしょー。

先:「頭振ると麻酔の後遺症で頭が痛くなるから注意してね」
あのぉ、既に痛いんですけど。。。
手術中、どうにかして見てやろうとあっちこっち頭を振り回したのが悪かったらしい。13年前の悪夢がよみがえる。。。
あの時は一週間頭痛に悩まされた。今回こそは痛くならないようにしよう。
ということで、術を施したその日はおとなしくしてました。

でも。。。。やっぱり定期的に看護婦が来て体温、血圧、脈拍を取っていくので落ち着いて寝られない。う〜ん、仕方ないか。
夜中3時頃には「ちんちん激痛」が起こって、管抜きに看護婦さんに来てもらったし。やっぱり手術当日は具合が悪い。

そして、本日。前回とはやはり違う。痛さも大したこと無い。
でも、やっぱり傷口は痛み出した。「じくじく」する。

さっき、ガーゼ交換が来た。
え:「膝はいつ頃から曲げられるんですか?」
助:「あ、もう良いですよ。でも、先生から連絡があるまで待ってね」
え:「あ、はい。加重もかけて良いんですか?」
助:「あ、良いですよ。それも先生の連絡を待ってね」
な〜んだ。今回はえらい緩いなぁ。ま、中を見て、釘を抜いただけだからそんなもんか。

そして、今日はもう一つのイベント。さわやかにぃちゃんの登場です。示し合わせてたからね。
早速四方山話。献身ねぇちゃんも健在です。あれ?お腹が普通に戻ってる。
え:「生まれたんやって?おめでと〜」
献:「あ、うん。ありがと〜」
さ:「ムッチャでかかったでぇ。4150g。」
え:「うっ、で、でけぇ。さてはグローブと帽子をかぶってたな?」
さ:「かぶってた、かぶってた(笑)」
ということで、かの夫婦は1月15日に出産したそうな。
めでてぇな。

というわけで、本日はこの辺で。^^;

p.s.
 明日は歩けるらしい。なんなんだ。らくしょ〜じゃん。ちょっと痛いけど。^^;


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