闘病日記Vol31(2000/2/17)

今日も調子は良かったです。ま、絶好調ですね。眠たいのを除けば。
睡眠時間は十分だと思うのですが、眠いことがあります。眠くない時もあります。
どうも、寝るタイミングと起きるタイミングが微妙に絡み合っているようです。最適解を見つけたい。

今日は焦った。買い物に行ったものの、お金がない。
いや、実際には買い物に必要なだけのお金はあったんだけど、テレカは買えなかった。 こんなにお金が無くなっているとは思わなかったんだけど。 財布には常に数千円程度しか入れていないのだから当然といえば当然なんだけど、 お金がなくなる恐怖を病院で味わうとは。
お金をいっぱい持っていれば危ないし、少なければこれまた危ない。
入院生活は微妙な金銭感覚の上に成り立っているということを思い知らされました。(笑)

今日のリハビリはなかなか好成績。
少々先生によるストレッチをしてからなので、初めからではないけど、自分の足の力だけで120度曲がった。 偉大だ。
主治医にも
「おぉ、すばらしい」
と言わしめた偉業である。
この結果もあり、いよいよ退院の話が先生の口から出だしました。
先:「120度曲がれば通院が可能なレベルまでは来てるので、たぶん大丈夫でしょう。 腫れの兼ね合いもあるのですぐというわけにはいかないけど来週一週間くらい様子を見て週末という段取りでも行けそうですね」
喜ばしい。早ければ26日にも退院です。
退院してもしばらくは通院が必要なのですぐ現状復帰というわけには行かないけれど、 退院への光の筋が見えただけでも喜ばしい。うれしい。
しかし、世の中には喜ばない人もいる。No1とその一味。
No1はしきりに主治医に
「先生、なんとか退院を伸ばす方法は無いですか?」
と質問する。どうも、自分だけ置いて行かれるのが悔しいらしい。ふふふ。 病院側と私の利害関係は一致しているので仕方が無いんだよ。
今回のNo1の意見は却下である。
しかし、確かに寂しいことは寂しい。
さっきも寝る前に同じような怪我で入院している若い衆と、
「退院したらおいしい物でも食べにいこう!」
と話していたところ。やっぱり苦楽を共にしていると少なからずとも共感するところがある。 それに、普段いろいろな人たちと話して過ごしているのに急に自宅に戻ると一人になってしまう。
社会復帰へのリハビリはこれまた大変そうだなぁ。

リハビリは今日も筋トレだった。
それにしても最近は先生の表情が険しいのです。というのも、かなり力が付いてきたから。
先生も汗を流している。ふふふ。先生の力が勝つか、遠藤の力が勝つか。
かなり遠藤優位な状況になってきた。
相変わらず上半身はばりばりに筋トレ中。
さわやかにぃちゃんも今日から本格的に筋トレに入った。
しかし、さすが12年間も現場で働いているだけのことはある。 筋肉は私より綺麗に付いている。
遠藤はかなり肉々しいが、彼のはシェイプされている。かっこいいなぁ。
遠藤も頑張るぞ、と、心に誓うのであった。

それにしても、やはり今日も夜になると腫れてくる。水が溜まっているのだ。
これは仕方のないことなんだけど、水が溜まると曲げにくくなるのでこれはいただけない。
通院していても水が溜まることはあるようです。 これは、膝の力が付いてきて関節に余計な力がかからなくなるまで続くそうな。
ということは、筋トレを一生懸命しなくてはならないのか。 でも筋トレをするとまた水が溜まるし。困ったなぁ。
先生を信じれば、とにかく頑張って早めに筋肉を付けることに尽きるのだけど。。。

さわやかにぃちゃんとお話しした。退院してからのこと。
まず、何をしたいか。二人の一致した意見。「ドライブ」「風呂」「おいしいラーメン」だった。
まず、天気のいい昼間ドライブで走り回り、 夕方から「健康ひろば」(この病院のある地域にある、スパリゾートプレイス)に行って、 風呂に入る。サウナに入って、垢を浮かせ、塩サウナでお肌をぴっかぴかに磨く。
上がってゆっくりビールでもあおり、落ち着いた頃近くの有名なラーメン屋台へ行って、ラーメンをかっ食らう。
この夢のような企画を実現しない手はないぞー。早速退院初日に実行か!?
とにかく、この見えない鎖から早く解き放たれたい。
確かに病院は新しい出会いがあって、人間模様を見ることが出来、 ゆったりした時間の流れの中ゆっくりと過ごすことが出来る。
でも、この、あまりにも平坦な日常に疲れを感じてきたのも事実なのだ。
それは、(どうあがいても出ることの出来ない病院という)見えない鎖で繋がれている以上、 払拭できない感覚ではないかと思う。
外から見れば「ゆっくり休めていいなぁ」と思われるかもしれないが、 その実「健常者として入院しているわけではない」のであるから、 自由のない「ゆっくり」なのである。早く、解き放たれたい。
しかし、あれだ、会社を辞めてぷーになった瞬間もこんな感じではないかと思ってしまう。
(就職しなければ食いつないでいけないという)見えない鎖で繋がれた生活には違い無いからである。

それにしても最近は日中に時間がない。
本職はリハビリだから、日中のほとんどはリハビリに当てられる。
しかし、それ以外はやはりおっちゃん攻撃である。
なんとかならないものかと思うが、ま、それはそれで仕方ないね。人付き合いだし、第一面白いし。

あぁ。。。どんどん深みにはまっていく。。。^^;


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