闘病日記Vol17(2000/2/3)

夕べお茶が切れました。ここは喉が乾くのです。これは致命傷です。
それも薬を飲む前に切れました。。。。薬?あ、薬飲むの忘れた! あー、思い出してよかった。
さ、日記行ってみましょうか。

今日は朝起きたとき痛いところが2カ所ほどありました。
一カ所は膝です。なんか、左膝内側側靱帯が痛いのです。たぶん、堅くなってきたんだろうなぁ。 動かしてはいるけどやっぱり負荷がかかってないから堅くなるようです。 あんまり靱帯に力が掛かるようなことはしてませんからね。困った。 何とか動かしてやりたいけど足を曲げられない以上はこれ以上不可能です。う゛ー、歯がゆい。
もう一カ所は胸筋から上腕筋に向かっての一帯です。痛いというかだるい。 当然昨日の筋トレが原因です。年は取りたくない物ですね。
でも、これも今日限りでしょう。超回復に期待です。

そうそう、本日新入りさんが入りました。これで、満席状態です。
今度の新入りさんはなかなかつぼにはまっておもしろいおっちゃんです。
なんでも、フォークリフトの講習会で講習していたら初心者運転のフォークリフトの後ろ足で轢かれたって。 やっぱり、痛ソー。
轢かれたのは足。それも両足。緊急入院ってやつです。でも、来るとき歩いてきたんです。 ま、同僚(?)に両脇抱えられてだけど。
で、どうされたんですか?って聞いたら「いやぁ、フォークリフトに轢かれてね」って説明してくれました。 説明しながら足を見せてくれました。すっげー腫れてんの。もう、ぱんぱん。
「おっちゃん、足に風船入れてるだろ?」って言いたくなるくらい。
で、痛くないんですか?って聞いたら「歩くと痛いねん」って。 おぃおぃ、歩いちゃ駄目だよ。そういう時は。
で、いろんな人に聞かれるたびに足を見せて説明するんです。足も大変だよ。
入ってきたのがやっぱり昼ご飯頃だったから、ちょっとお話しして私はリハビリに行って来ました。
でも、おっちゃん、とっても電話したがってて、歩こうとするんです。 駄目だって、歩いちゃ。しっかり言い聞かせて行きました。
そのとき看護婦さんに「どうしても電話したがってるから車椅子をあげてね」って耳打ちしていきました。 これが後で災いになるとは。

リハビリから帰ってくるとおっちゃんは寝てました。足にゴミ袋を付けて。
「なんだろなぁ」って思ってたら、起きた折りに説明がてらビニール袋をはずして見せてくれました。 はずすとそこには包帯のような物で巻かれた氷がありました。 あ、私の足を冷やしている氷と一緒の物です。
「それにしても看護婦もいい加減な巻き方してるなぁ」と思ってたら看護婦が来ました。
氷を取り替える際、「あのね、これ、こうやって使うんよ」とその包帯を広げて見せました。
それは実は普通の包帯ではなく、筒状になっている包帯でした。 つまり、氷を包み込むために用意した包帯だったんです。
つまり、初め巻いたのはおじさん。
電話して戻ったときにベッドの上にあった氷と包帯で自分で勝手にやったみたい。 それにしても使い方間違ってるよー。
ゴミ袋も実はおっちゃんのアイディア。全体的に包み込むためにやっていたらしい。 包帯の機能を他の材料で代役してたのね。

それから少しして、「足を冷やしているもんだから寒い」なんてのたまいました。
でも、足冷やして寒いなんて事無いだろうから「熱はかってみ」って言ったら案の定、37.7度ありました。 看護婦さんに言って氷枕をもらいました。
その状態で寝てしばらくするとおっちゃんは今度「頭と足を冷やすと寒い」なんて言い出すんです。
「おっちゃん、それたぶんね、熱出てんだよ」
熱を計らせました。やっぱり。38.5度ありました。
看護婦さんに言うと座薬を入れて、電気毛布を持ってきました。そこでおっちゃん一言
「電気毛布なんてもったいねぇ。冷やすのをやめれば。。。」
違うだろって。^^;
看護婦さんにも指摘されてました。このおっちゃんは病気した事無いのかな?

そうそう、今日は最悪でした。リハビリに行ってる間に車椅子を取られました。
あんだけ取らないでって言ったのに。それもいない間に取るなんてひどいよ。 「もう、これ取り上げよ」と言ったとか言わないとか。
で、その車椅子はしっかりフォークリフトおっちゃんの所にありました。 これじゃ取り返せないよね。なかなか看護婦もやるなぁ。
「車椅子あげてね」なんて余計なこと言わなきゃよかった。
でも、いないところで取るなんてひどい。さらに足枕も取られました。
あれ、結構重宝してたんですよ。 足の下に置くのもさることながら座っているときに頭の後ろに置いてると楽なんです。 それを取られました。悔しいです。
結局使える道具は松葉杖だけになりました。 ベッドの側の空間は広くなりましたが、物を持ち運ぶとき大変です。 食器を返すのも大変です。
くっそー、鬼看護婦め。いつか仕返ししてやるー。

そんなつらいこともあるかと思えば良いこともあります。
今日はやっと足を付くことを許可されました。
1/3体重を乗せます。大体20〜25kg程度です。でも、これだけでもとっても楽ちん。 画期的です。普段何気なく働いている足は立派です。
みなさん、たまには足をいたわりましょうね。
リハビリでも鼻歌交じりで練習。もう、最高です。
そして、筋トレ。
今日も頑張ろうと思ったのですが、やっぱり体は正直、なかなか思うように動いてくれません。
「今日は超回復のための休息日だな」と勝手な理由を付けてゆるめのトレーニングにして終わりました。 でも、ちゃんと腕立て伏せと腹筋はやりましたよ。
ん?リハビリは。。。ま、いっか。

ところで、今日は先週もやられた皮膚科にも行きました。
当然、主題は足のかゆい部分なんですが、当然前回と同様ウィルスによる出来物 (闘病日記Vol10参照)を見てもらいました。
え:「こんにちは」
先:「えっと、どこだっけ?」
え:「ここのかゆい所です。結構いい感じなんです」
先:「そうだね。んじゃ、もうちょっと薬付け続けてくれるかな。もう少し様子を見ましょう」
先:「ところで、ここだけだっけ?」
え:「いえ、ここもです」
   と言って、足を突き出す。
先:「そうだよね」
   先生の手には既に液体窒素が握られている
え:(しまった!騙された!)「え〜、今日もやるんですか〜」
先:「一回や二回では取れないからねぇ。それに足の裏って深いから、もしかしたら掘らなきゃ駄目かもねぇ。次は掘ろうか?」
   こんな事を言いながらも液体窒素を付け続ける。
え:「いった〜」
先:「そりゃ痛いよ」
え:「先生はしたことあるんですか?」
先:「そんなん、しょっちゅう。患者さんにうつされるのか、手に出来るんだよ。手の方が痛いんだぞー」
  (じゅぅ〜)
え:「いたいたいたいた」
先:「ここだけだっけ?」
え:「え?いや、右もあるんですけど、やるんですか?先週はやらなかったけど。。。」
先:「やっといた方が。。。。」(にこにこ)
え:「いや、ここやられるとリハビリが大変なんですけ、ど。。。」
先:(にこにこ)
え:「はいはい。やって下さいよ」
先:「ふふ」
  (じゅぅ〜)
え:「いたいたいたいたいたいたいたたたたたた」
看:「そんな大げさな」
え:「いや、痛いんすよ〜、ほんとに」
看:「でしょうねぇ」
先:「はい、終わり。次は削らないといけないかもね」
え:「げ。それだけは勘弁してくださいよ。会話の一部始終を HP に載せてやる〜。」
先:「ははは。んじゃ、また来週ねぇ〜」

痛かったです。でも、ウィルスはやられる気配なしです。さっさとやられてくれよ〜。痛いんだからさぁ。
当然、今も痛いです。困ったもんです。
来週は掘られるのか。ぞっとするよ〜。

あ、フォークリフトおっちゃんが起きた。
そうそう、看護婦さんに頼まれたことがあったんだっけ。
「おっちゃん、飲み物看護婦さんに用意してもらったから飲んでね」
おっちゃんは来週の火曜日手術だそうです。後4日もそのままかぁ。 私なら気ぃ狂ってるね。おっちゃん、頑張ってね。
それにしても、前は片足折れたおっちゃん、今度は両足折れたおっちゃん。 なんとも足の骨折に縁のあるベッドだなぁ。

さて、明日の筋トレのために寝るとしますか。
んじゃ、おやすみなさ〜い。


TOPへ戻る