闘病日記Vol14(2000/1/31)

それにしても、最近の時間の流れは速い。慣れとは怖いねぇ。
ま、寝る時間が遅くなってきてるから朝起きる時間も遅くなって、 結果的に日中が早く過ぎていくんでしょう。仕方ない。今日は早く寝よう。

そう、今日は90の退院の日。
朝から息子さんが来ていろいろ手続きをしていた。「あぁ、本当に退院するんだなぁ」って思いました。
でも、なかなか資料がそろわず、結局8:30頃来て、ここを出られたのが10:00頃。 なかなか大変だね。
じぃさんも今まで見たこともないような正装 (だって、普段パジャマにふんどし代わりのタオルが尻からはみ出たような格好なんだもん) で、きっちりしてた。でも、歩行機は離せないけど。
そんなじぃさんを見てるとたくましくもあり、次のリハビリセンターへ直行を考えると悲しくもありました。 このまま置いてあげられれば一番良いんだけれど。
で、最後の挨拶をした。
「じぃさん、がんばってね」
「うん、ありがとね」
こんな短い会話だったけど、じぃさんの目には涙が。。。あったような気がしただけかな。
今頃は新しい場所で「わしはな、川崎重工に勤めて今、4代目まで来てるんや」と自慢話に花を咲かせていることでしょう。
でも、もう、この先二度と会うことがないんでしょうね。 2週間程度だけど寝食を共にした人なのに不思議なもんです。
病院というところは出会いと別れがとても早く訪れる空間なのかもしれません。

それにしても、今日はとてもたくさん入院患者が来た。
もう、看護婦さんもばたばたです。出る人がいれば入る人もいる。 それも、出るのが多いんだから入るのも多い。
朝クーリング用の氷をお願いして夕方足が熱を持ってきたから 「あのぉ、朝頼んだクーリング用の氷をそろそろ欲しいんですけど」って言ったら、 「氷を取りに行くまでここからだと遠いんよねぇ」 なんてごまかされたくらいだからそうとう忙しかったらしい。氷はその場でもらったけど。

今日も筋トレがありました。3日ぶり。
体はまだ痛い。筋肉痛は動かさない限り取れないので、やっぱり痛い。 ストレッチを出来れば一番良いんだけど。
でも、今日も馬鹿のように筋トレをしました。でも、痛くない。やったね。 筋肉も悲鳴を上げる限界値が上がったみたい。この調子で頑張ればムキムキマンだ。 上半身の鍛え方が足りないから上半身を中心に頑張らないと駄目だな。 ベンチプレスでもしようかな。
ん?趣旨が変わってる。。。ま、いっか。

そうそう、今日から松葉杖です。
松葉杖は慣れてるから楽勝です。先生も拍子抜けだった様子。だんだん、物足りなくなってきた。
筋トレなら筋トレらしくベンチプレスとかダンベルとか用意して欲しいなぁ。 ちょっと不満だ。汗もほとんどかかなかったし。
しかし、松葉杖になったということは行動範囲が広がるということ。どこへでも行きまくりです。 しかし、やっぱりそこには悪魔の看護婦の陰が。。
看:「えんどうさん、松葉杖になったんだ〜」
え:「はい。調子いいですよぉ。便利です。」
看:「んじゃ、車椅子は引き上げようか」
え:「え?それは困ります」
看:「なんで?松葉杖便利なんやろ?いけるやん」
え:「あ、その、ほら、食事の食器を返すときとか困るじゃないですか。 松葉杖をついていたら持っていけないし」
看:「それは、私たちが持っていくやん。手伝うよ。遠慮なく言って」
え:「ほら、でも、忙しそうだし、なかなか来てくれないじゃないですか。迷惑かけるのも、ほら、ねぇ」
看:「そりゃ、こない看護婦が悪いんや。来るやん」
え:「でも、ほら、風呂に行くときも洗面道具とか困るでしょぉ」
看:「それも、手伝うやん」
看護婦もなかなか引かない。だって、言ったってたぶんやってくれないもん。 目に見えてるもん。今までの経験上。このままずるずると「自分でやれるね光線」を出してくるんだ。
え:「お願い。もう2,3日で良いから貸してぇ」
看:「う〜ん。後に使いたい人もつぎつぎ来るしねぇ」
え:(やはりそれか)「お願いします〜」
看:「んじゃ、もう少しね」
やっと借りれた。ふぅ〜。
まだ、駄目だよぉ。片方の松葉杖だけで動けるようになったらいいけど、まだ事実上、 それは出来なんだからぁ。悪魔や。

ま、それはそれでも、でも、便利になりました。これからもっと頑張って、早く両足で歩けるようになりたい。
今日はまだ片足だけだけど、2月3日には部分加重で1/3の体重を乗っけるらしい。 そうなればなんとか片方の松葉杖でも何とかなるかもしれないから、看護婦さん、それまで待っててね。

そうそう、落ちました。試験。
今日は午前中かなり「へんこんで」ました。頑張ったつもりなのになぁ。
来年頑張りましょうか。 でも、インターネットのそういう試験のサイトで二回目男のペンネームで書き込んでたのに、三回目男に改名しなくちゃ。
あー、なさけな。


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