闘病日記Vol11(2000/1/28)

今日はリハビリ二日目です。

それにしても90はなかなかやる。看護婦さんを思い通りに動かす。
さらに口もうまい。「**言うんか、いい名前や」「*いう字は将軍に仕える木や」。
なかなか嘘でもさっとは出てこない。
ま、看護婦さんは
「この木は腐らへんねんよ。変な虫がつかへんねんな」
なんてスーバーブラックなボケをかまして去っていきました。 この看護婦さん、なかなかユーモアがある。えんどうはおきにです。
一応、「変な虫、つかなあかんやん」と突っ込んではあげましたけど。

その90も今月末で退院です。
今日先生に「退院決まったね。おめでとう」って言われてました。
90は「おりたくてもおらせてくれへんねや」と先生に文句言ってましたが、 既に先生は部屋を出た後でした。じぃさんの背中がサミシィよ。
90はこれからリハビリ専門の老人ホームみたいな所に行くそうな。 かわいそうだけど頑張って早く直してお家に帰るんだよ。

今日のリハビリ(90によるとリバビリらしいが)は午後一番で行えた。
まず、膝を暖める。動きよくするためだ。15分ボーっとする。
リハビリの体育館のようなところに行くといるいる、今日は昼間だけに人が多い。 でもほとんどがじぃさんとばぁさん。そりゃそうだよなぁ。
で、先生に来たことを告げると、今は寝る場所が無いからちょっと平行棒で片足歩行の練習をしておいてとの事。
この平行棒、短い。普通にしても3歩。大きく踏み出すと一歩で終わってしまう長さだ。 ここで片足歩行の練習をするのは筋肉が衰えるのを防ぐため。 でも3歩分しかないため全然効果なし。ねずみが行ったり来たりしてるみたい。
仕方ないので、そこで屈伸を始めた。片足屈伸。コサックダンスみたいだ。 それでも汗をかくぐらい。一生懸命やった。ついでに爪先だけで伸び上がる屈伸もした。
すっかり疲れて、立ってられなくなった。
右足が久しぶりに痙攣している。車椅子に腰掛けた。少ししてまた同じように屈伸をした。何回もした。 横ではおばぁさんが平行棒を20歩ぐらいで歩いている。汗が飛び散る。
さわやかだ。
「さ、遠藤さん、場所も空きましたのでやりましょうか」
しかし、この時初めて自分があほなことをしたことに気づいた。時既に遅いけど。
その場所まで行くのにケンケン出来ない。疲れすぎて片足で立ってられない。馬鹿だねぇ。 やっぱり体育会系は馬鹿だねぇ。
なんとかたどり着いたときにはすっかり息は上がっていた。馬鹿だねぇ。

それから膝を曲げる。今日もよく曲がる。痛みも無い。なんか、普通に歩けるんじゃないの?
で、筋力トレーニング。膝を伸ばすことと曲げることを先生が負荷をかけてくれる状態で繰り返す。 さすがに左の腿の筋肉が震える。どういう風に力を入れていいのかわからないみたいだ。 本人は均等に入れているつもりだが、筋肉は戸惑っている。可愛いやつだ。
5回ほど繰り返すと曲げ伸ばしの筋力トレーニングは終わる。次は足の上げ下げだ。
おねぇちゃんがダイエットのために足を上げ下げしている図を思い浮かべればわかりやすい。 仰向けになってまず上45度付近まで上げ、下げる。これを繰り返す。
次は横になって足を上へ上げる、下げる。
最後は腹ばいになって、足を上へ上げる、下げる。
先生に何回すれば言いか聞いた。
「ま、20回くらいですかね。まだまだいけるようならもっとやってもいいですよ。」
また出ました。体育会系。50回やった。それも2セットやった。 最近筋力トレーニングを怠っていたからなかなかきつい。それでも意地になってやった。
それで今日の「リハビリ」は終わり。うーん、リハビリじゃない。筋トレだ。 これを毎日続けるのか?やっぱり筋肉ムキムキマンだ。
で、部屋に帰ってきた。
すると急に襲ってきた疲労感。脱力。動けない。真っ白になった。ボーっとする。 すると隣のNo3がチョコレートをくれた。いい人かも。

そうこうしているうちに夕飯の時間になった。
その時、思わぬ人が来た。後輩だ。
近くに出張があって、帰りの電車に乗っていたら「荒井」の文字が見えたそうな。 それで寄ってくれたって。うーん、持つべきものは後輩ですねぇ。うれしい。
1時間半も四方山話をしてしまった。楽しかった。
ま、食事が1時間半も遅れてしまったのは大目に見よう。はは。
で、お土産はミニプリングルス。なんでやねん!(笑)

それにしても筋トレ、じゃない、リハビリは大変なんだなぁ、と思ってしまった。
で、土日はリハビリもお休み。月曜日からは松葉杖。
は?急だねぇ。^^;
3週間で退院させられたらどうしよう。。。

不安を抱きつつ、今日もお休みなさい。。

p.s. おじぃさんの退院が細かく決まった。おじぃさん、寂しそう。ガンバレ!


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