闘病日記Vol5(2000/1/22)

痛い。とにかく痛い。いわゆる鈍痛。
たたかれた痛みとか切られた痛みとかいうんじゃない。痛いんです。
どこかが。どこかわからない。
疲れて痛い痛みとでもいったらわかるんでしょうか?わかりにくいと思います。なんせ、痛い。^^;

今まで睡眠薬なんてドラマと尾崎豊だけの世界だった私が、 昨日の夜初めて睡眠薬を飲みました。眠れなかったんです。
痛みがひどいんじゃないんです。痛みより、足の疲れで寝付けませんでした。 こんなことになるなんて。
私はいつでも何処でも寝れるのが最大の売りだったのに負けました。
手術、あんたは手ごわい。^^;

それはそうと、昨日から車椅子に乗り始めました。何処に行くにも車椅子。 手放せません。というか、車椅子がないと移動できないんです。
片足が使えない。
普段は何気なく思って、ま、薬を塗ってばんそうこうを取るまで足が動かせないなんて事もあるかもしれません。 しかし、本当に足が動かせない、いや、動かないつらさってなってみないとわからないもんなんですね。
逆に足が邪魔であると思うこともあるくらいです。それに、重い。足は重いです。 自分で動かせないから手で持ち上げて移動するのですが、とても重い。 自分の足、持ったことありますか?重いですよ。

そして極めつけは、車椅子での自由度の低さ。
足を曲げられるならまだいいのかもしれませんが、片足を伸ばしたままの車椅子はさらに自由度が減ります。

車椅子は見た目より運転が大変です。
ブレーキもアクセルも腕だけ。「あ」と思った瞬間には壁にあたってます。
カーブが難しい。一度曲がると曲がりつづけるのでさらに困難を極めます。
そして、通路。2台がすれ違うのは大変です。自転車の路上駐車はほどほどにしましょうね。 本当に大変です。邪魔だと思っても車椅子に乗っている人にはどかすことすら出来ないのです。 どかすことが出来るなら車椅子には乗ってませんからね。
こんなことは経験しなくちゃわかりませんからね。

私はそれにプラスして便所が大変です。もちろん、男子用の立小便用便器なんか使えません。 全部、車椅子用便所です。順番待ちをするのもつらいけど、入ってからもつらい。
まず、うまく方向転換をして便器に近づきます。周りの棒を使って腕で体を起こします。 体を反転させて片足立ちします。ズボンを下ろし、パンツを下ろす。 しかし、左足の付け根からギブスみたいなもので固定されているのでズボンもパンツも左は5センチ以上下がりません。
右だけとりあえず下がるところまで下げます。そして、腕の力で便器に腰掛けます。 そこでやっと右足を上げ、ズボンとパンツを足から抜きます。 こうしないと排便できないのです。とても無様な格好です。
こんなとき地震が来たり、強盗が入ってきたら、 私はとても人様に見せられるような格好ではない格好で死ななければならないのかと思ったら涙が出ます。

車椅子に乗っている人たちはほんと大変です。
もし、お手伝い出来るような場面に遭遇したら積極的にお手伝いしてあげてくださいね。 きっと心から喜んでもらえると思います。

とにかく、毎日睡眠と車椅子との格闘です。移動範囲も思いっきり狭くなりました。 日光にもあたっていません。もやしっ子です。
自分で頭を洗うことすら出来ません。せいぜい、顔と歯磨きくらいです。 私はとっても綺麗好きなのに。。。
ここ何年か髪の毛を洗わなかった日は(よほどの事情が無い限り)無いのに。。。 それが、3日間も洗わなかったのですから、もう、狂いもんです。^^;

なーんて、情けないことを言っていますが、本人いたって元気です。
やっぱり看護婦さんは大変です。 たった一週間いただけで気がめいるのにそういう人を相手に24時間闘っているのです。 それも笑顔を絶やさずに。白衣の天使といわれる所以が改めてわかりました。
でも、外界での看護婦っちゅうのは怠慢です。病院の中だけでお付き合いするべき生き物でしょう。はい。

しかし、今晩はラッキーかもしれません。だって、田中麗奈似の看護婦さんが夜勤かもしれないから。
あ゜ー、そんな事しか考えられなくなったらいよいよおじんだぁ。。。^^;

今日は痛いので、もう、寝ます。でわでわ〜。


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