使えるツールその3(社外で仕事編)

使えるツールシリーズ、前回の投稿から既に3年が経過しています。びっくりデス。

3年前に草稿にしていた記事を見つけまして、加筆しようと思い、書き始めました。
既に運用して3年経つツールなんだと、感慨深いです。

その間に技術も価格も進歩しまして、今ではただ。いやぁ、困った時代になったもんです。
なぜ、困るのか?それは後ほど。

iPhoneおよびiPadにはVPNクライアントが標準で付いています。世のアンドロイド端末(巷ではアンドロイド携帯がスマホと呼ばれてるらしいですが、iPhoneもスマホです。。。まぁ、日本語化してしまった時点で意味が変わることは多いですが・・・)にも付いています。
これを利用すると社外から会社のネットワークへ接続出来る様になります。

その上で、VNC等のリモートデスクトップソフトを起動すると社外にいて、会社の端末を操作出来るようになります。

いわゆる端末がシンクライアントになるのですが、これが思った以上に便利。

3年前はVPNを構築するのに大変(当社比:笑)で、非常に有効なのがTinyVPNというVPN構築ソフトでした。
非常に優秀で、今まで困ったことがありません。
# 大変と言っても、ザブザブお金をかけてそれなりの機材を購入すれば全然簡単でした(笑)自前で構築する場合のお話です。

ただ、アカウント管理をして、8人以上を同時接続しようとすると、どうしても有償版が必要になります。
私の場合、仮想ハブが複数欲し(仮想のネットワークを複数構築した)かったので、有償版を使用しています(Proと呼ばれるやつです)。

フリー版でも、十分な機能を有しているので、これは非常に使い勝手の良いツールです。お薦めします。

ただ、問題は、iOSやAndroid、Unix 系には使えないことです。これが痛かった。
そのため、今まではPCを持ち歩いて、iPhoneでテザリング(その頃はsimフリーのiPhoneをdocomoで使ってました)してPCでTinyVPNを起動して、会社のPCを覗いていました。

月日は流れ、3年後のこんにち。

ついにSoftEther解禁されました。

弊社環境に、無償で(笑)L2TP/IPSecが使えるようになったのは大きな進歩です。

これを使えば、携帯端末もPC(Windows)も標準で接続出来ます。
TinyVPNより不安定(当社比:笑)ですが、十分使えます。
きっとサーバの力が弱い(VPNサーバには、色んなソフトが動いている)ので不安定なのでは無いかと思っています。
サーバの強化が必要です。

現在、「技術力さえあれば」、大昔数千万かけて構築していたVPN環境が、それこそ「ただ」で手に入ります。

しかし、これは、裏を返せば由々しき問題です。
我々はソフトウェアを製造し、販売して商売にしています。

ところが最近、ソフトウェアはハードウェアの付属品になり、その価値も、無料のソフトウェアの登場によりどんどん下がっております。

価格が下がるのは競争原理なので問題ないのですが、ハードウェアと組み合わせられたり、広告収入で賄う等の方法を取られると、太刀打ちできません。
さらに、それが一般の方々の常識になりつつあるのが非常に怖い一面です。

一般の方々は、ソフトウェアの価格がハードウェアに含まれていることも、広告費の中に含まれているのも気にしません。

ただ、価格だけみて「最近のソフトは無料が多い。もっと安くなるんじゃないの?」的な判断をされる方もおられます。

1万円のソフトウェアは高いと思いますか?安いと思いますか?

ソフトウェア業界も大変な時代になったもんだと、日々戦々恐々としております。


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